生産者紹介:LIMOGES/濱原さん

濱原 健(はまはら・たけし)
 大分県大分市生まれ。ながらく東京で会社員として暮らしていたが母方の祖父の介護のため、2014年にJターン。そのまま祖父母の棚田を受け継ぎ、「LIMOGES FARM」を開業。糖度が高く様々な料理に使用できる「白蜜トマト」、「黒蜜トマト」を主力とした80品目以上の野菜の栽培を手掛けているほか、農産物直売所のカフェ「CAFE LIMOGES」では、新鮮な野菜とコーヒーマイスターが自家焙煎したスペシャルティコーヒーを提供する。高品質かつ高効率な農業によって日本の中山間地域の活性化を目指して事業を行っている。

トマトを追求する

 世の中の親が一番苦労する事柄の一つに、子供の野菜嫌いというものがある。野菜を食べないと体調を崩しやすくなるだとか栄養素をバランスよく食べたほうがいいだとか、そういった話をしても聞くはずがない。嫌なものは嫌なのである。そのため親はこの矯正をしようと思った場合大変なご苦労をされることとなる。なぜこのようなことを書けるのかというと、筆者自身が筋金入りの野菜嫌いで親に散々迷惑をかけたからだ。

 ところが、そんな悩みは一瞬で消え去ってしまうかもしれない。濱原さんが作るトマトのことである。

 とにかく食べやすくて甘く、それでいて濃厚な味がついている。そのまま食べても軽食として成立するし、サラダに入れれば最高だ。19度の糖度を誇ったこともあるほどで、この数値は一般的なリンゴやブドウの数値を上回る。もちろんスープやジュース、ジャムに加工しても美味しい。高品質なトマトであることが最大の特色だ。

写真の説明はありません。

 この数値は長年の努力と、ITを活用した品質管理によって実現される。トマトが栽培されるビニールハウスは温度や湿度が数値化され、それは常に濱原さんの手元のタブレット端末で把握することができる。

それだけではない。水やりも手元の端末で制御できるから、用事で遠方に出かけたときでも安心だ。すべてボタン一つで行うことで効率性を手に入れるだけではなく、手作業で行う際に必ず付きまとう問題であるヒューマンエラーの確率を限りなく下げることができる。

「日本の中山間地域の魅力を伝えたいです」

 楽しそうに自分の事業の内容を説明したのちに、濱原さんはこう語った。徹底したIT化は良質なトマトの生産と産業の効率化を生み出す。雇用もである。濱原さんは10人前後のバイトを雇っている。彼らはトマトの収穫を主に担当しているそうだ。

 現状の日本の中山間地域がその根元である農林水産業の衰退とともに過疎化の一途をたどっていることは言うまでもないことである。それを解決するには産業を手に入れ、地域に人を呼び込まなければならない。

 安定した雇用があれば、そこに人が来る。これからの目標はフランチャイズの確立だ。そのためにまずは、世界一濃厚なトマトジュースの製造所を作る計画だという。

 トマトによって中山間地域が救われる日が来る。濱原さんにとって未来はあくまで明るく、輝かしいものだ。

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ABOUTこの記事をかいた人

OSPのライティング担当。文章は仕事でもあり楽しみでもあると思っている。趣味はバイオリンの演奏とアニメの視聴。最近モテるために椎名林檎を練習し始めたが効果を確認できたことはない。